東北地方の美しい日本の歴史的風土100選

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会津西街道の宿場町・大内宿


美しい日本の歴史的風土100選・概要−昭和41年(1966)に「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」が施行され、平成18年(2006)に40周年を迎えた事を期に財団法人古都保存財団が中心となり「美しい日本の歴史的風土100選」の選定の機運が高まりました。平成19年(2007)には「選定委員会」が組織され、選定に至っています。候補地が多かった事から、京都や奈良、大津、白川郷、五箇山、熊野など世界遺産に選定されているものや、鎌倉などは特別枠とし、それ以外の良好な100選と、それに準じた準100選が選定されています。

東北地方の美しい日本の歴史的風土100選一覧表
所 在 地
地 域 名 称
概 要
・青森県弘前市・津軽家城下町の遺産
(城址公園、仲町の歴史的な街並み)
・弘前藩主津軽家の本城である弘前城は全国に12城しか残っていない天守閣が現存し、多くの櫓や城門の遺構が残る。弘前城の防衛の一環として設けられた禅林街には津軽家の菩提寺である長勝寺、新寺町には同じく菩提寺である報恩寺や五重塔が残る最勝院などが境内を構えています。仲町は弘前藩の中級武家屋敷が配された武家町で、現在でも多くの武家屋敷の塀や生垣、門などが残されており、国の重要伝統建造物群保存地区に選定されています。
・青森県黒石市・津軽家城下町の遺産(中街の歴史的街並み)・黒石藩黒石津軽家の陣屋町で、武家屋敷の遺構が残されています。旧商家町(中町)には「こみせ」と呼ばれる雪国独特の形式を持つ町屋建築が数多く残され、良好な街並みを形成しています。中町は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
・岩手県平泉町・奥州藤原氏に由来する
 歴史的文化的遺産
・平安時代後期に奥州全域を掌握した奥州藤原氏の本拠地。奥州藤原氏は仏教を篤く帰依していた事から地方では他に類を見ない独自の仏教文化が発達しました。奥州藤原氏が滅亡すると多くが衰退しましたが、現在でも中尊寺金色堂や毛越寺庭園などが残されユネスコの世界遺産に選定されています。
・宮城県松島町・日本三景 松島・松島は日本三景に数えられ程の景勝地で、古くから西行法師や松尾芭蕉など文人墨客が訪れています。伊達家の菩提寺である瑞巌寺や伊達光宗の霊廟がある圓通院、伊達政宗の正室愛姫の廟所がある陽徳院など由緒ある社寺が境内を構えています。
・宮城県仙台市
・宮城県多賀城市
・宮城県岩沼市
・宮城県名取市
・宮城県七ヶ浜町
・宮城県塩釜市
・仙台城址、貞山堀など伊達家城下町の遺産、杜の都仙台の並木道、多賀城址・仙台藩伊達家の城下町で、本城である仙台城の他、伊達家の霊廟である瑞鳳殿、鎮守である大崎八幡宮、幕府の恭順を示す仙台東照宮などが残されています。塩釜には陸奥一宮である塩釜神社が鎮座し、多賀城には古代の城柵で陸奥国府が起これた多賀城の址があります。海岸沿いの市町村には北上川の河口と仙台城下、阿武隈川を結ぶ貞山堀が築かれ、当時の仙台藩の物流に大きな役割を持ちました。
・秋田県仙北市・佐竹家城下町角館・角館は中世は戸沢氏の城下町として整備され、江戸時代には久保田藩主佐竹家の一族芦名氏が入り、芦名氏が滅ぶと佐竹北家が角館所預かりとして当地に赴任しました。数多くの武家屋敷が残され、黒塀が続く街並みが形成されています。角館は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
・福島県下郷町・会津西街道の宿場町
 大内宿
大内宿は会津藩の本城である会津城(鶴ヶ城)と江戸を最短距離で結ぶ会津西街道(下野街道)宿場町として整備された町です。江戸時代初期は会津藩の参勤交代の経路で、大内宿では昼食場所として利用されました。現在でも大内宿には茅葺の古民家が数多く軒を連ね、当時の宿場町の街並みが残されています。大内宿は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され国指定史跡に指定されています。

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