円福寺(楢原宿)概要: 光琳山円福寺は福島県南会津郡下郷町豊成楢原に境内を構えている曹洞宗の寺院です。円福寺の創建は嘉祥元年(848)、慈覚大師円仁によって開かれたのが始まりと伝えられています。
当初は鶴ヶ城の城内にあった延寿寺の末寺でしたが、戊辰戦争で延寿寺が焼失し廃寺になると比叡山延暦寺(滋賀県大津市坂本)の末寺になっています。
寺宝が多く木造聖観世音菩薩像(南北朝時代作、像高87cm)、木版無量義経、紙本著色胎蔵金剛両界曼荼羅(蒲生忠郷が鶴ヶ城に東照宮を造営した際、延寿寺に寄進。以後、延寿寺が東照宮の別当寺院となり、明治初頭に廃寺になった際当時に移されたと思われます)、楢原宿古絵図(寛永17年:1640年製作)が下郷町指定文化財に指定されています。
境内にある大ケヤキ(推定樹齢550年、樹高31m、幹周6m)、シャクナゲ(推定樹齢170年、樹高3m)が昭和58年(1983)に福島県指定緑の文化財に指定されています。円福寺本堂は木造平屋建て、寄棟、鉄板葺き、平入、桁行8間半、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。山号:光琳山。宗派:曹洞宗。本尊:阿弥陀如来。
円福寺:上空画像
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