渋川問屋(会津若松市)概要: 渋川問屋(福島県会津若松市七日町3丁目)は越後街道と米沢街道の2つの街道沿いにあたり鶴ヶ城(会津若松城)城下では日本海側の玄関口に位置していました。その為、渋川問屋には日本海側で捕れた海産物が一端ここに集積され、再び会津藩内に運ばれていきました。
渋川問屋は会津随一の豪商として発展し、最盛期には50人余りの使用人が働いていたとされます。渋川問屋の建物は明治時代に建てられたもので主屋は木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、桁行8間。袖蔵は木造2階建、切妻、妻入、塗屋造、黒漆喰仕上げ、2階の手摺や窓の桟の意匠、1階開口部上部のファンライト(半円形欄間)など洋風建築の要素が取り入れられています。
敷地内には明治から昭和初期までの建物が建ち並び当時の雰囲気を留めています。渋川問屋は明治時代から大正時代に建てられた豪商町屋建築の遺構として貴重で町並み景観に大きく寄与していることから平成11年(1999)に会津若松市歴史的景観指定建造物に指定されています。
渋川問屋:上空画像
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