会津若松市: 下荒井観音堂(蓮華寺)

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概要・歴史・観光・見所
下荒井観音堂(蓮華寺)概要: 松命山蓮華寺は福島県会津若松市北会津町下荒井に境内を構えている真言宗の寺院です(現在は廃寺。宝寿院が管理)。蓮華寺の創建は南北朝時代の南朝暦:天授5年、北朝暦:康暦元年(1379)、当時会津地方を支配していた芦名直盛(芦名家7代目当主)の命を受け仁範和尚により開かれたのが始まりとされます。伝承によると、仁範和尚が真言宗の総本山である高野山での修行を思い立ち、出立したところ、観音菩薩の化身と思われる老人が出現し、現在御詠歌となっている「高野山 よそにはあらじ 下荒井三鈷の松に法の朝風」の歌を授けられました。仁範和尚は修行とは自分の心持次第でどこでも出来る事だと悟り、急いで蓮華寺に戻り地元の真言の教えを広めたと伝えられています。

一方、下荒井観音堂の創建は不詳ですが、当初の別当寺院は妙法寺で伝えられている鰐口の銘には元弘3年(1333)の年号が見られる事から鎌倉時代には既に存在していた可能性があります。江戸時代初期の寛永年間(1624〜1642年)に蓮華寺が当地に境内を構えるようになった際、他所にあった観音堂も遷されています。明治時代初頭に発令された神仏分離令とその後に吹き荒れた廃仏毀釈運動により蓮華寺は廃寺に追い込まれ、その後本堂は役所や学校の校舎と利用されたものの明治17年(1884)の火災により焼失し観音堂と山門だけが残されました。又、廃寺になった際、須弥壇が宝寿院に遷され昭和49年(1974)に会津若松市(旧北会津村)指定文化財に指定されています。観音堂に隣接する下荒井虚空蔵堂は元々下荒井村の修験者である森野家の屋敷内にありましたが、安永8年(1779)に建てられた御堂が老朽化した為、平成15年(2003)に現在地に境内を遷し再建され、本尊である虚空蔵菩薩像(像高:57cm)が安置されています。

現在の下荒井観音堂は江戸時代後期の寛政元年(1789)に造営されたもので、木造平屋建て、宝形造、鉄板葺き、桁行3間、張間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、向拝木鼻には象と獅子、欄間には龍の精緻な彫刻が施されています。下荒井観音堂は江戸時代後期の御堂建築の遺構として貴重な事から昭和49年(1974)に会津若松市(旧北会津村)指定文化財に指定されています。会津三十三観音霊場第14番札所(札所本尊:聖観音菩薩(下荒井観音)・御詠歌:高野山 他所に在らじ 下荒井三鈷の松の法の朝風)。山号:松命山。宗派:真言宗。

下荒井観音堂(蓮華寺):写真

下荒井観音堂(蓮華寺)
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