南会津町： 薬師寺

薬師寺（南会津町）概要：　金光山安楽院薬師寺は福島県南会津郡南会津町田島本町甲に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。薬師寺の創建は鎌倉時代の安貞２年（１２２８）に鎮聖和尚（栃木県下野市：下野薬師寺の僧）により開かれたとされ、中世は鴫山城の城主で長く当地を支配した長沼氏の代々の祈願所として庇護され寺運も隆盛しました。

寺宝が多く、木造阿弥陀如来座像と木造薬師如来立像が福島県指定重要文化財（彫刻）に、木造日光菩薩立像、木造月光菩薩立像、木造日海坐像、木造広目天立像、木造多聞天立像が南会津町指定有形文化財（美術工芸品）に指定されています。

本堂は木造平屋建て、二重入母屋造り、銅板葺き、平入、正面１間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。薬師堂は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、平入、桁行３間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。観音堂は八角堂、銅板葺き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。境内には元禄４年（１６９１）に松尾芭蕉が詠んだ「やまさとは万歳遅しうめの花」の句碑が建立されています。

御蔵入三十三観音霊場第１４番札所（札所本尊：如意輪観音菩薩・本尊：法の縁めぐりてまいる薬師寺に たすけ給へや後生善処を）。山号：金光山。院号：安楽院。宗派：真言宗豊山派。本尊：薬師如来、阿弥陀如来。