妙林寺(須賀川市)概要: 羽黒山妙林寺は福島県須賀川市加治町に境内を構えている天台宗の寺院で、案内板によると「仁寿2年(852)慈覚大師が、現在の和田大佛の所に開山したと伝えられ、その後現在地に移転した。寺宝の十一面観音菩薩は二階堂為氏公の兜にはめられていた守り本尊である。
また、千手観音の祭は8月10日で、この日に礼拝すれば4万8千日礼拝した御利益になる朝観音で知られる。第68世張堂大滝は入木道正統の玄妙筆禅一致の書風で一世を風靡した、平泉中尊寺の標柱「金色堂」はその筆跡である。現在は弁天堂に安置されている。 須賀川市」とあります。
妙林寺は開山当初は比叡山延暦寺(滋賀県大津市)の末寺として寺運も隆盛しましたが室町時代の応永年間(1394〜1428年)に衰退、文安元年(1444)に二階堂氏が鎌倉から須賀川城主として移封してくると同じく鎌倉にあった法界寺の僧明栄を招いて再興しています。天正17年(1589)、須賀川城が伊達政宗の侵攻により落城するとその兵火により堂宇、寺宝、記録などが焼失します。
天正18年(1590)、蒲生氏郷が会津城の城主になると再興の機運が高まり蒲生家の家臣で小峰城(福島県白河市)の城代町野長門守の許可を得て宗源和尚によって現在地に世良田長楽寺(群馬県太田市)の末寺として再興しています。山号:羽黒山。宗派:天台宗。
妙林寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-須賀川市
・ 現地案内板-須賀川史談会
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