御仕法造り住宅(相馬市)概要: 御仕法造り住宅は江戸時代に、中村藩から勤労者に与えられた住宅です(御仕法とは二宮尊徳の思想である報徳仕法の事で、中村藩では数多くの飢饉により農村が荒廃した為、積極的にこの思想を取り入れ優良者に住宅が与えられました。御仕法では日々の生活に至誠・勤労・分度・推譲を意識することで勤労意欲が向上し人の生きる価値を見直す事が出来るとされ、成功した村も多く、各地の藩でこの思想が取り入れられました)。現在は佐藤家のみが唯一現存して藩の農業政策を知る記帳な文化財となっています。建物は文久3年(1863)に建てられたもので木造平屋建て、寄棟、茅葺で、屋根には煙り出しが付き、内部は居間、中間、床の間の3つの部屋がありました。特に一般公開していないので内部の様子は解りませんが、周囲の景色と溶け込んで良好な景観をかもし出しています。佐藤家住宅は唯一残された御仕法造り住宅の遺構として貴重なことから昭和61年(1986)に相馬市指定有形文化財に指定されています。
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