勅宣宮諏訪神社(会津坂下町)概要: 勅宣宮諏訪神社は福島県河沼郡会津坂下町中岩田に鎮座している神社です。諏訪神社の創建は不詳ですが「異本長帳」によると鎌倉時代の嘉禎元年(1235)に勧請されたと思われます。
当初は古町地区に鎮座していましたが大洪水により境内が大きな被害を受けた為、江戸時代初期の寛永8年(1631)に村西に遷座し、明治17年(1884)、会津三方道路が整備される事になり現在地に遷座しました。
神門は四脚門、切妻、桟瓦葺、一間一戸。拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面向拝付、外壁は真壁造り板張り、向拝には獅子の彫刻が施されています。本殿は一間社流造り、銅板葺き。境内には元禄14年に奉納された石燈籠があるなど信仰の篤さが窺え、近年まで例祭には遠方からも参拝者が訪れ大いに賑わっていたそうです。
又、昔、祭神である諏訪神が余りにも気持ち良いポカポカ陽気だった事から、ついつい本殿を離れ境内を散歩していると、誤って柿の実を踏んで滑って転んで境内にあった井戸に落下し、良くない事が数年続いた事から、柿の木を切り、井戸を埋めたと伝えられています。祭神は建御名方神、八坂刀売神。
勅宣宮諏訪神社:上空画像
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