貴徳寺(会津坂下町)概要: 長光山貴徳寺は福島県河沼郡会津坂下町字茶屋町甲に境内を構えている浄土宗の寺院です。貴徳寺の創建は平安時代後期の長元元年(1028)、直愚和尚によって開かれたのが始まりと伝えられています。
元禄赤穂事件縁の寺院としても知られ、堀部安兵衛生誕地とされます。父親である中山安太郎は新発田藩(藩庁:新発田城)の武士でしたが不祥事(自らの過失で新発田城の櫓を焼失させたとも、芸者である小菊との関係が露呈したとも云われています。)で新発田を追われ、使用人だった茂助を頼り当地まで逃れてきました。住むところが無かった安太郎は貴徳寺の1室を借り受け寛文10年(1670)に安兵衛が生まれたそうです。
しかし、母親は5年後、安太郎は天和元年(1681)に当寺で病死し、安兵衛は新発田で健在だった祖父に引き取れたそうです。境内には安兵衛の両親の墓が建立されています(安兵衛の供養塔も近年に建立されています)。
山門は切妻、銅板葺き、一間一戸、薬医門。本堂は木造平屋建て、寄棟、銅板葺き、平入、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内部には本尊となる阿弥陀如来像が安置されています。山号:長光山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
貴徳寺:上空画像
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