高国寺(二本松市)概要: 雲光山高国寺は福島県二本松市下川崎字岡田に境内を構えている曹洞宗の寺院です。高国寺の創建は室町時代後期の天文12年(1543)、竜泉寺四世利宵厳益和尚が開山したと伝えられています。開山にあたっては畠山氏の家督争いが大きく影響したといわれ、数代前妾腹という理由で分家した系統の畠山宗頼が祖である高国を正等化する為寺号を「高国寺」として霊廟を移したとされます。宗頼は大井田観音坊勧仏と名を変え内乱を起こしますが戦いに敗れ、勧仏は斬首されたそうです。
高国寺は庇護者を失った事で一時荒廃しますが、江戸時代初期の寛永15年(1638)に加賀出身の逆厳違順和尚が中興となり堂宇を再建しています。現在の本堂の建物は江戸時代中期の宝暦10年(1760)に建て替えられたもので、木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行10間、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ。
境内に愛媛県出身の俳人中村草田男の句碑があます。中村草田男は昭和20年(1945)に生徒農村勤務隊を率いて高国寺に滞在し、その期間中に「みちのくの 蚯蚓短かし 山坂勝ち」の句を残しています。山号:雲光山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼如来。
高国寺:上空画像
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