領家観音(会津美里町)概要: 領家観音の別当寺院である延命山常楽寺は福島県大沼郡会津美里町藤家館字領家に境内を構えている曹洞宗の寺院です。常楽寺の創建は鎌倉時代の建長元年(1249)、美濃国(現在の岐阜県)出身の旅僧、常延和尚により開かれたのが始まりと伝えられています。永禄年間(1558〜1570)頃までは領主である芦名氏から庇護され寺領30貫を領していましたが、天正年間(1573〜1591年)頃から衰退し(芦名氏が伊達政宗に敗れ常陸国に逃れた時期に合致します)、無住になった事から本尊などの仏像も失われたそうです。江戸時代初期の寛文年間(1661〜1673年)に尊益によって再興されています。
現在の領家観音堂は江戸時代後期の天保2年(1831)に再建されたもので、木造平屋建て、宝形造、鉄板葺き、桁行3間、張間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、花頭窓付、内部には本尊である十一面観音坐像が安置されています。
会津三十三観音霊場第25番札所(札所本尊:十一面観音・御詠歌:朝日射す 夕日輝く領池の 大悲の光り 有明の月)。山号:延命山。宗派:曹洞宗。本尊:十一面観音。
領家観音堂:上空画像
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