三春町: 高乾院

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概要・歴史・観光・見所

高乾院(三春町)概要: 安日山高乾院は福島県田村郡三春町字荒町に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。案内板によると「 鎌倉時代中ごろの創建とされ、仏源禅師の開山と伝えられている。三春入封にしたがい現在地に建てられた。山号は秋田家の先祖「安日」に、寺名は初代藩主秋田俊季の父実季の法号に由来する。本堂向って左側の高台に秋田家墓所があり、歴代藩主をはじめ一族の墓が残されている。また、本尊木造釈迦如来座像をはじめ、和多くの指定文化財が残されている。 三春町教育委員会 」とあります。

高乾院の開山地は宍戸(茨城県笠間市)で秋田氏が宍戸藩に移封の際、菩提寺と定められました。宍戸の高乾院は弘安年間(1278〜1287年)に円覚寺(神奈川県鎌倉市)2世仏源禅師大休正念和尚によって開山したものですが、秋田実季が宍戸藩に入封すると旧領地の菩提寺だった岱雲崇山湊福寺(蒼龍寺)から住職と本尊を向か入れ秋田家の菩提寺として整備しました。

秋田氏は俘囚長の「安倍貞任」や四道将軍の「大彦命」、天皇家と敵対した長髄彦の兄とされる「安日彦」を祖とする氏族を自称している為、山号はの安日は「安日彦」を由来としています。正保2年(1645)2代藩主秋田俊季が三春藩(藩庁:三春城)に移封になると住職は俊季に随行し新たに開山しています。

現在の高乾院本堂は大正時代に火災にあいしばらく仮堂で近年再建されたもので、境内にある秋田家の墓域に向う階段は苔むして古社の雰囲気を漂わせてくれます。建築年代は分かりませんが、御霊屋が1棟あり三春入封以降のほとんどの一族がこの墓域に葬られています(江戸赴任中に没した藩主は浅草の海禅寺に葬られましたが関東大震災とその他の理由から高乾院の境内に移されました)。

仙台藩に見られるような霊屋建築とは異なり秋田家は質素で慎ましい家風だったように感じます。秋田家の菩提寺は高乾院の他に龍穏院があり、龍穏院には三春入封以前の一族の墓標(秋田氏尊霊塔)と唯一三春8代藩主謐季が葬られています。山号:安日山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。

高乾院の文化財
・ 釈迦出山草座図−南北朝時代−三春町指定文化財
・ 木造釈迦如来坐像−南北朝時代−三春町指定文化財
・ 舎利塔、舎利高乾院(附:文書2通)−明和9年−三春町指定文化財
・ 月船禅慧遺偈−天明元年(1781)−三春町指定文化財
・ 高乾院所蔵文書(禅籍)−三春町指定文化財
・ 高乾院所蔵印證−三春町指定文化財
・ 湊福寺史料(8通)−江戸時代−三春町指定文化財
・ 安居闔衆名簿−寛政5年(1793)−三春町指定文化財
・ 光格天皇御宸翰−享和2年(1802)−三春町指定文化財
・ 高乾院寺法−慶安2年(1649)−三春町指定文化財
・ 秋田氏御廟(位碑堂等)−江戸時代−三春町指定史跡

高乾院:上空画像

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-三春町教育委員会


高乾院:ストリートビュー

高乾院:写真

高乾院
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