大安寺(桑折町)概要: 金剛山普行院大安寺は福島県伊達郡桑折町沢に境内を構えている浄土宗の寺院です。大安寺の創建は室町時代の明応年間(1492〜1500年)に善蓮社良珊歴巌上人が開山したと云われています。
現在の福島県を中心に大きな影響力を与えた無能上人(いわきの専称寺や芝の増上寺などで修行を重ね無能寺などを開山)は大安寺で得度を受けたとされ当寺10世良覚上人とは特に親交が深かったそうです。
江戸時代中期の明和5年(1768)に大火によって堂宇が焼失し多くの寺宝や記録など失いましたが、桑折藩主松平忠恒寄進した梵鐘(現在の梵鐘は文政元年:1818年に再々鋳されたもの、桑折町指定有形文化財)や涅槃大掛図(江戸後期〜明治初期製作、桑折町指定有形文化財)などが残っています。
大安寺境内には桑折町周辺の開墾に従事し西根堰開削した当時四郡役だった佐藤新右衛門家忠の墓や代官(桑折藩が廃藩になった後は天領となった)竹内平右衛門信将の墓、佐藤馬耳(芭蕉門人、桑折宿本陣職)、弘前藩家老高倉相模藤原盛隆、安藤野雁などの桑折町縁の人や著名人の墓があります。
正面の山門は竜宮門と呼ばれる楼門の形式の1つで入母屋、桟瓦葺、上層部は鐘撞堂、外壁は大壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張、桑折町には竜宮門は珍しく異彩を放つ建物の1つです。金剛山. 院号, 普行院宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来座像。
大安寺:上空画像
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