安積疎水麓山の飛瀑(郡山市)概要: 安積疎水麓山の飛瀑は福島県郡山市麓山(麓山公園)に位置し、郡山周辺に飲料水や農業用水を確保する為に猪苗代湖から引き込んだ安積疎水の竣工を記念して作られました。
案内板によると「 この滝は、郡山市発展の礎である安積疎水工事の完成を祝って、明治15年に勇気ある開拓者たちの手によって造られ、以来、昭和の初期まで時の流れを見つめて「麓山の飛瀑」として広く人々に親しまれてきたものである。それ以降は滝の大半が埋められ、ほんの一部分がその面影を残していたが、平成の時代になり、安積開拓の先人の偉業を後世に伝えるため、麓山の滝を復元しようという気運が高まり、平成3年4月に郡山市民のシンボルとして麓山の滝が蘇ったものである。 」とあります。
石造の滝はなんとも哀愁がある景観を醸し出し、滝見台もゆるやかな曲線を描き、当時の洋風要素を取り入れた特徴をもっています。安積疎水麓山の飛瀑は堤長14m、堤高8m、水路延長23m、往時は水力発電にも利用しようと企画されていたようです。
当時の安積疎水の遺構として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成14年(2002)に国登録有形文化財に登録されています。又、平成28年(2016)に名称「未来を拓いた「一本の水路」−大久保利通"最期の夢"と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代−」の構成文化財として日本遺産に登録されています。
安積疎水麓山の飛瀑:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-郡山市教育委員会
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