古屋敷遺跡(喜多方市)概要: 古屋敷遺跡は古墳時代中期にあたる5世紀後半から6世紀初頭に存在した豪族の居館跡で、東西約230m、南北約220m、約5万uは東日本最大級の規模を誇ります。遺跡の周辺には阿賀川や濁川、田付川などの河川が流れている事から古代はそれらの川を利用した交通の要衝として当地域の中心的な役割をもっていたと思われます。
遺跡は居館跡が2か所、倉庫群、祭祀場で構成され、居館1号方形区画施設は、内郭と外郭が二重の堀(内堀幅4〜9m・外堀幅6〜7m)と柵列によって区画され、約85m方形を形成、内堀内部には20棟の竪穴式住居、用途不明の建物1棟が確認されています。
居館2号方形区画施設は東西65mの区画で、幅3〜7mの堀が確認されています。倉庫群は掘立柱の倉庫跡が6棟分が確認され、祭祀場には祭祀で利用していたと思われる、坏、高杯、壺、甕、甑、石製模造品、臼玉などが発見されています。古屋敷遺跡は大変貴重な事から平成12年(2000)に国指定史跡に指定されています。
古屋敷遺跡:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-喜多方市教育委員会
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