安勝寺(喜多方市)概要: 小荒山安勝寺は福島県喜多方市字寺町に境内を構える曹洞宗の寺院で、創建は室町時代の応永29年(1422)に示現寺の僧侶法孫雲光和尚が開山したと伝えられています。戊辰戦争の際には新政府軍の野戦病院として利用され境内には会津藩殉難者の碑や長岡藩戦死墓などが建立されています。
安勝寺本堂は、入母屋、桟瓦葺、正面入母屋軒唐破風向拝付、桁行き7間半、梁間6間半の大きさで明治13年(1880)の大火後に再建されました。その際、火災に対して考慮して瓦葺き、塗屋造りが採用されています。
通常よく見られる寺院建築と異なり外壁面に白漆喰が塗り込められ、建物全体が白く見えます。正面の入口は土戸、板桟戸、障子の三重構造になっていて、花頭窓には当時珍しかったガラス戸を採用しています。蔵の町喜多方ならではの建築の1つと言えます。
又、境内には小荒井 (喜多方市)出身の安中藩(藩庁:安中城・群馬県安中市)儒学・漢学者である添川廉斎の墓碑が建立されています。山号:小荒山。本尊は釈迦牟尼仏。宗派は曹洞宗。
安勝寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-喜多方市・財団法人観光資源保護財団
・ 現地案内板-喜多方市
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