フォン・エッツ・ドルフ氏寄贈の碑(飯盛山・会津若松市)概要: フォン・エッツ・ドルフ氏寄贈の碑は飯盛山に設けられた白虎隊の墓の近くに建立された石碑で、案内板によると「 昭和10年6月ドイツ国(現ドイツ連邦共和国)大使館政治担当外交官HassoVonVonEtzdor氏が白虎隊精神を賛美して贈られた碑文と十字章である。 碑文訳「会津の若き少年武士に贈る」 第2次世界大戦後アメリカ進駐軍の手によって碑面を削り撤去されたものを昭和28年再刻のうえ復元されたものである。」とあります。昭和10年(1935)といえば戦争の足音が聞こえる時期で昭和11年(1936)には日独防共協定が成立し昭和12年(1937)に日中戦争、昭和15年(1940)に日独伊三国同盟が締結しています。そうした時代背景から白虎隊の郷土を命を棄てて守り抜く精神が尊いとされ、同じような境遇であったドイツでも共感されたと思われます。逆に太平洋戦争敗戦後は、戦争を起こした原因の1つとして日本独特の精神論が問題視され進駐軍から削除されました。昭和26年(1951)にサンフランシスコ平和条約が締結すると一応日本の主権が認められ反連合国でないようなものは復権しています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-財団法人会津弔霊義会
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