長谷寺(伊達市)概要: 金剛山長谷寺は福島県伊達市保原町字五丁目に境内を構える真言宗豊山派の寺院です。長谷寺の創建は永徳元年(1381)に定善和尚が中興開山したと伝えられています。新義真言宗豊山派に属し中本寺常法談林所として周辺87郷の惣本寺として寺運が隆盛しました。
山門は旧保原陣屋の正門を移築したものを昭和61年(1986)に改築したもので、扉と主要構造材を旧材を利用し老朽部分を同種の材料で建て替えられました。山門の形式は長屋門、入母屋、瓦葺、三間一戸、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、花頭窓付、瓦葺の建物で昭和62年(1987)に伊達市(旧保原町)指定有形文化財に指定されました。
山門脇にある高台は観音塚古墳、別名前山古墳で、頂上には信達三十三観音霊場第二十四番札所、卯花広智寺観音があります。御詠歌は「広智寺の 鐘のひびきを しるべにて まことの道に いるぞうれしき」。
境内に建立された芭蕉句碑には松尾芭蕉が元禄7年(1694年)10月8日、大坂南御堂前花屋仁右衛門宅で詠まれた「旅に病て夢は枯野をかけ廻る」が刻まれています。現在の本堂は明治18年(1885)に再建されたもので、入母屋、銅板葺、桁行8間、平入、正面1間唐破風向拝付、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。山号:金剛山。宗派:真言宗豊山派。本尊:五智如来。
長谷寺:上空画像
長屋門を簡単に説明した動画
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-保原町教育委員会
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