丸守発電所(磐梯熱海温泉・郡山市)概要: 丸守発電所は明治12年(1879)に計画された猪苗代湖からの導水事業の一環で建てられたもので大正10年(1921)に完成しました(当時は大峯発電所、昭和17年:1942に丸守発電所に改称)。猪苗代湖から水圧鉄管経て湖水を当所まで導き、その落差を利用し水力発電を行なっています。塗装により画一的に見えますが、当時は煉瓦造の色が際立つ秀麗な建物で現在でも妻側パラペットの意匠や上部がアーチ状の開口部、縦長の上げ下げ窓など当時の洋風建築の要素が取り入れられています。大正時代に建てられた近代建築の遺構として貴重なことから平成14年(2002)に土木学会選奨土木遺産に指定され、平成21年(2009)に近代化産業遺産に認定されています。又、丸守発電所は平成28年(2016)に名称「未来を拓いた「一本の水路」−大久保利通"最期の夢"と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代−」の構成文化財として日本遺産に登録されています。
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